理事長挨拶

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ごあいさつ

この度の1年半にも及ぶ世界的大流行となった、新型コロナウィルスによる各省庁・医療従事者をはじめ、関係各所の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

さて、私は他の知的障害者更生施設の指導員として勤務していた時に、利用者の日々の生活の中で、利用者の声なき声、ご家族のわが子を思う気持ち、施設への期待を肌で感じその期待に応えようと励んできました。このような中で、施設の運営理念や方針と私の利用者処遇に対するスタンス、いわゆる考え方や対応の仕方、価値観などにギャップが生じ、施設の中の一職員ではできることの限界を感じ始めました。
そこで、私の理想とする“利用者やご家族の方が施設に何を求め、何を期待しているのかを洞察し、それに応えられる法人や施設づくり”を実現するために、自分自身で法人及び施設の設立を思い立った次第です。
設立から現在までの約36年間、この思いが法人の理念や方針となり、運営されています。さらに、法人や施設は障害を持つ人だけが利用するのではなく、地域の社会資源の一つであるという視点から様々な取り組みを行なっています。

昨今の社会福祉法人を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。特に、障害福祉施策では、障害者自立支援法の廃止、それに代わる『障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律』(障害者総合支援法)の制定。障害支援区分など様々な議論はなされていますが、今後どのような方向性になるのか予測しがたい状況に置かれています。
この先はバラ色の世界か、あるいは暗黒の世界なのか。先ゆき不透明感や不安が増幅される中で、当法人が障害のある方々の権益を維持していくために、今まで以上に事業運営の安定性・継続性を維持していくための経営努力が必要となります。
今後も、法人や施設等の社会的責務を踏まえ、役員並びに職員一丸となって社会福祉の増進に向け、努力して参る所存でございます。

最後になりますが、現在の八千代会があるのは、法人開設から今日までを陰ながら支えていただいた「社会福祉法人慈愛会創始者・故平田清正先生」のお陰と深く感謝いたしております。
故平田先生との出会いが私の福祉の心の原点であり、当法人の原点でもあります。これからも、原点回帰と申しますか、初心を忘れずに障害のある方々が幸せになれますよう全力を尽くして参ります。

理事長 郷原 和彦
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